July/2000

再び、土地探し

 結局7月に入りS不動産は倒産、土地探しは振り出しに戻りました。というか、このニュータウンの更地はほとんどこの不動産会社の物件だったので振り出しより3コマくらい後ずさりしたような実感でした。他の住宅地も考えてみましたが今の我が家にとって、やはりここに勝る場所はない、もっと言えばここと同等の場所もないというのが結論でした。ただ、「パソコン環境を考えるなら次引っ越すならケーブルインターネットができる場所」がよかったのですが、この件については、このニュータウンがいずれサービスエリアにはいることを期待することにします。追記)近々NTTがADSLのサービスを開始するらしいのでこれに期待することにします(2000年10月22日記)。 それから再びこのニュータウンの中での土地探しが始まりました。あらゆる不動産会社にいい物件があれば連絡していただくようにお願いしました。ファックスは毎日のように送られてきましたがこれはという物件はなかなか見つかりませんでした

 
そんなある日、価格は少し高いが変形地で眺望もよく前の土地と同じ様な物件があるとの連絡あり。見に行くとそれがなかなかの物件でした。早速ハウスメーカーにも連絡して、自分でも気に入っていた“お船のよう”な家の間取りを考え始めていました。しかし喜んでいたのもつかの間で、数日後すでにその物件は手付けが入った、と不動産屋からの非情な宣告を受けました(愚かなことにその土地が売りに出てから半年以上たっていると聞いて手付けも打たずに浮かれていたのです)。
 
 なかなか思うとおりにことが運ばず、もうこれは“家を建てるな”ということかな、と少しずつ弱気なことを考え始めていました。精神的に疲れもたまっていました。マンションもオープンルームまでしたのに誰も買ってくれません。
 
 やっぱり建築請負契約もいったん白紙に戻してもらおうかと三井ホームのI氏に連絡したときに、ちょっと良さそうな物件がありますよ、とのこと。それは以前から出ていた物件でしたがとんでもない高値がついていたため最初から検討の余地なしとして除外していた物件でした。それが600万円売り値を下げてきたのです。早速この土地を仲介しているY不動産とI氏と現地で待ち合わせしました。最初に検討していた変形地と目と鼻の先で、眺望こそありませんが、住むには問題なさそうです。今まで検討していた土地より少し狭くなりますが、値段も妥当な線。今回はまず申し込みをして、それからプランを検討することにしました。納得のいく間取りができた時だけ契約すればよいのですから。
 
 まずは“お船のよう”な家を考えましたが、今回の土地は長方形なのでうまくいきません。お船の家にこだわりだしてから長方形の土地にお船の家を建てることも想定して机上ではすでに検討済みでしたが、長方形の家でお船の家にするにはどうしてもあと10坪ほど足りないのです。

 というわけでお船の家は断念しました。どなたか、この“お船の家”をよいと思われた方、ぜひ参考にしてください。

 最終的には納得のいく間取りができたので契約そして土地の決済(8月30日)と無事(でもなかったのですが)に進むことができました。立面図はこちらです。さてこの外観からどのような間取りを想像されるでしょう?ちなみに敷地の南面が6m道路なので玄関は南側です。


 さあ、間取り! 

 土地の申し込みを生かすも殺すもプラン次第。納得のいくプランができなければまた振り出しに戻ります。ここまで来たら何としてでもそれはいやです。とりあえず三井ホームの提案するプランを待ちながら自分でも試行錯誤を繰り返しました。こちらで希望した内容は
1)ビルトインガレージ(並列)
2)リビングはダイニング、和室と連続した空間とし、上部(要するに吹き抜け)、窓外にも広がりを持たせる
3)子供室は将来仕切って2部屋として使えるようにする
4)キッチンは対面式
5)浴室は広めに
6)部屋数は和室、寝室、子供室、書斎、LDK
とまあこんなもんでしょうか。

 こちらの要望をすべて反映させるのは物理的に無理なことは自分であれこれ考えていれば最初からわかります。あとは
どこかで納得のいく妥協ができるかどうかです。三井ホームのプランはビルトインガレージを1台に、という妥協案でしたがこれには納得がいきません。そこでさらに自分での試行錯誤が始まりました。こういった場合2階にLDKを持っていくというのが一般に行われている方法ですが、そうした場合他の部屋の配置がうまくゆかず却下。そこで住宅雑誌も参考にしながら苦肉の策として考えたのが、LDKを北側に持っていくという発想。

コートハウスの間取り1階コートハウスの間取り2階
見にくくてすみません。下が南側道路

 コートハウスといって家の中央に庭を持ってきて採光、外に開けた内部空間を作るという方法がありますがまさにその考え方です。玄関の西に和室を持ってきてその北に中庭、リビングと配置、和室の上はベランダにしてリビングの採光を妨げない、リビングは吹き抜けにし上部からの採光も取り入れる。中庭にデッキを設け、リビング、和室と床高を同じにすることで部屋のつながりを作ると和室まで連続した空間になるのではないでしょうか。これはなかなかいい考えだ!営業のI氏に見せると「なかなかおもしろいですね」と。

 しかしこのプランだとまだ現在は敷地の北側が更地なのでまだリビングからの眺望もありますが、もし家が建とうものなら、しかも1階の南側にリビングをもってこられでもすれば
「リビングどうしでこんにちわ!」状態になってしまう。ってことで却下。

 さらに情報を集めるべく住宅雑誌を読みあさりました。そこで見つけたキーワードが
スキップフロア。傾斜地などの敷地でその傾斜を利用して地下、中地下、1階、中2階、2階というふうに短いステップで各階へ移動ができる設計方法で、メリットとしてはステップによるマイルドな空間の仕切り、フロアのつながりのおもしろさ、階段から落ちてもけがが軽くてすむ、などがあります。しかしこの方法の大きなデメリットはバリアフリーが主流の最近の住宅とは全く逆行するものだということ。でも一考の値打ちはありそう。

 そんなこんなで 「最終的に採用した我が家の間取り」 の原型のもとが難産の中、生まれようとしていました。





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