July-Aug./2000
♪☆●◎□▲◇ スキップフロアの家 ◇▲□◎●☆♪
世の中にはたくさんの間取りソフトが出回っていますがスキップフロアに対応している間取りソフトはおそらく皆無でしょう。もし存在するならどなたか紹介してください。というわけで間取りの検討はもっぱら手書きでの地道な作業となりました。
住宅地はそれぞれに建築協定というのがあって、いろいろと建築物に対する制限が加えられています。このニュータウンは3階建て以上は不可であることはわかっていたので、まず営業のI氏にファックスを送ってこの5層構造の家が協定上可能かどうか確認してもらうことにしました。その返事は「3階建てとみなさると思います」とのこと。それではと(自分には地下ガレージという発想ができなかったので)下図のような間取りを考えました。当初考えていた要望のうち和室をリビングにつなげるというのができませんでしたがこれは致し方ありません。
“LDKを高基礎としてスキップフロアにし、ガレージの上には後工事でLDKの床と同じ高さのウッドデッキを作る”(ビルトインガレージを断念する)というものでした。家造りを始めた潜在的理由のビルトインガレージを断念するということはかなりつらいですが、この間取りなら納得できるし、断念もやむを得ないか。
しかし幸いなことに、この原案をもとに営業のI氏が設計士さんと検討してくださり、ビルトインガレージを実現できることとなったのです。もともと敷地の地盤面は路面より60cmほど高くなっていたのですが、この高低差をもう少し大きくして(盛土)ガレージを地下室扱いにしてしまうという素人の自分にとってはとても画期的な考えでした。しかし盛土は近隣のひんしゅくを買うのでは?という心配もありましたが、「協定(±50cmまでの盛土、切土はOK)に違反しているわけではないから大丈夫でしょう」とI氏。また「一般的には隣人が盛土をいやがるのは土や雨水が自分の敷地に流れ込むからだということなのでそれに対する処理をちゃんとしていたら大丈夫でしょう」とも。今後着工後、もしこの件に関してクレームがあればまた追って記載していきたいと思います。
そして7月末、三井ホームのオフィスで1級建築士のO先生と初対面(当初からいろいろと図面を書いてくださっていたとのこと、その点では三井ホームと契約することになった大きなファクターとなった方です、どうもありがとうございました)。それから設計詳細についての毎週の打ち合わせが始まりました。高さ規制、北側斜線規制については、LDKの上層に子供室をもってきてそれをロフト風にすることで解決。またRコントロールパネルの屋根の威力を有効に使い(本当に信じてもいいのでしょうか?)、2階、2.5階はすべて勾配天井とし部屋の平面的な狭さを上への広がりでカバーすることにしました。真夏のRコントロールパネルの威力に期待したいと思います。バリアフリーではないのですが2階の脱衣室、浴室の段差をなくすため1階を高天井にして、脱衣室、浴室の下になる書斎だけ通常の天井高にすることで2階をフラットな床にしました。
この後数回にわたり詳細設計を検討し、お盆前に建築確認申請の運びとなりましたがその結果、2項目で訂正を余儀なくされました。屋根の色とロフト(主寝室)の窓です。外壁や建具の色も最終的には決まったのですが当初は選択肢が多くて(外壁の色をとっても無数の色があった)、一生で一度になるであろう家造りで何をどのような組み合わせで選択すればいいのかわかりませんでした。ちょうどそのころ街中でふと見つけたチャペル、こんな外壁と屋根の組合わせも綺麗だなと思ってとりあえずこれをモチーフとして外壁と屋根の色を選択しました。とりあえず選んでしまったらきっと最後までそうなってしまうことはわかっていましたが。
綺麗な外観のチャペル
屋根の色は実際にはチャペルのようなエメラルドブルーの鱗型の屋根材を選んでいたのですが、申請上は無難に「黒緑」としてくれていたにもかかわらず結果は不可。外壁はチャペルのような薄いピンク色ですが「白系統」で申請してくださり、OKが出ました。屋根は結局グレーにしました。
ロフトに窓は不可というのはわかっていたので外に対する窓は最初からつけていなかったのですが、内部(2Fホール)に対する窓なら何とかなるかもしれませんとO先生。申請上も物を運び入れるために必要、といってくれたそうですがやっぱりダメでした。残念。
ここで我が家で最終的に採用した設計、仕様上の特徴をあげておきます。ビルトインガレージ
スキップフロア
吹き抜けリビング
リビング階段
将来2つに仕切る子供室
浴室は1.25坪
キッチン:対面式、サンウェーブ サンヴァリエ・T051(IHヒーター、プルオープン食洗器)
エアコン:ガスヒーポンハウジングマルチ(室外機が1台なのでとてもすっきりとしています)
セキュリティー:セコムホームセキュリティー
最終の間取りはこちらです。立面図はこちら。 この間取りの欠点として以下のことが考えられます。風水は考えるときりがないので、とりあえず間取りを作って凶相の場所については、家具等で補うことにしました。したがって風水については概ね無視しております。どなたかご指摘いただけると幸いです。
・玄関を入った正面にトイレがある何とかこうならないようにいろいろ考えたが、他の部屋との関係上、構造上の問題でやむを得ず。・LDKを仕切のないオープンな空間としたため、冷暖房効率が悪い(?)これについてはせめてリビング天井にシーリングファンをつけたかったのですが、夏の冷房の冷気は下にたまるし、冬の暖房の暖気は床暖で下から暖まるからいらないでしょうとI氏にいわれてなるほど、と思いつけなかったが、やはり心配。・子供室の窓が隣の家の窓と向かい合っている間取りを考えていた頃は北東の隣家は空き家でその南側(ちょうど我が家のキッチンの勝手口のあたり)に、大きな木が生い茂っていたので、「窓を開けると木が見える」予定だったのですが、その空き家に近々どなたか住まわれるようで、外壁を塗り替え、木は散髪されて2階の窓同士が向かい合っていることが判明したのです。・子供室のトップライトが二部屋に仕切ったときに中心に来るため引っ掛けシーリングの位置が偏る
今思いつくのはこれくらいですが、第3者からみると他にもいろいろ問題点があると思います。もちろん暮らし方の違いで、同じ間取りでも違う家族では評価も違うのですが。ぜひともいろんな方のご意見を伺いたいと思っております。次に建てるときの参考にするためにも(笑)。
あとセキュリティーについて少し。最近ディスクシリンダータイプの鍵におけるピッキングの被害が激増しています。我が家では玄関ドアに新日軽のユピテル2を採用しましたが、このメーカーは残念ながらピッキング対策がまだまだ後手に回っているようで(電子錠というのがあるのはあるのですがこれはつけると50万円位します、こんなんつける人おるんやろか?)(支店にこのことで問い合わせをしたらピッキングって何ですかと逆に尋ねられた、建具メーカーとしてはいうまでもなく世間一般人としても今やピッキングという言葉は知っていて当たり前ではないのかと思わず言ってしまった)、商品としてはまだピッキング被害の多いディスクシリンダータイプが採用されているようですが、発注時に鍵の部分をロータリーディスクシリンダータイプに変更できるとのことでしたのでそれにしてもらうことにしました。このタイプは鍵を入れる方向を選ばないリバーシブルタイプなので酔っぱらっていても差し込めるというメリットもあります。あとディンプルピンシリンダータイプというのもリバーシブルでピッキングにも強いらしいです。
それからこれは現在、三井ホームに問い合わせ中なのですが、設計図を眺めていて最近気になっていることがあります。
契約書には構造躯体の保証の中の「屋根・外壁の防水」の項目で、提要除外項目として
・台風、暴風雨等の強風時の外壁開口部からの一時的な漏水
・枯葉等の異物の詰まりによるもの
・・・・
とあります。何が言いたいかというと、先日のような100年に一度あるかないかの豪雨の時のようにベランダの排水キャパを越えるような豪雨があってバルコニーへのドアや掃き出し窓から浸水した場合は上記除外項目に該当するということです。手すりがすかすかなら問題ないのですが我が家の物干しバルコニーは玄関の上なので壁手すりにしているのです(穴が空いていないのです)。このような場合バルコニーの排水は全くバルコニーの排水キャパに依存するわけで、少なくとも排水口の異物の詰まりは定期的にチェックしないといけないし万が一ちゃんとチェックしていても排水キャパを越える大雨が降って2階が浸水、雨漏りしても建築メーカーは責を逃れます。この件に関してはまたわかり次第、報告したいと思います。
![]()